よく言えばウディ・アレンによるパリ讃歌。悪く言えばただの観光映画。
ハリウッドの脚本家が、フィアンセとその裕福な両親ともにパリを訪れる。
主人公の脚本家は小説家になりたいと願い、初の小説を執筆中だが、なかなかうまくいかない。
深夜のパリをさまよい歩くうち、1920年代のパリにタイムスリップし、そこで、フィッツジェラルド夫妻、ヘミングウェイ、ピカソ、ダリ、コール・ポーターなど、綺羅星のごとき芸術家たちと出会う。
2010年代と1920年代のパリを行き来する形で、ストーリーは進む。
楽しく観られるが、アカデミー賞脚本賞を獲るほどのものかなァと思った。話としてはごく他愛ないし……。
フィアンセや、パリで偶然再会した彼女の友人らがくり広げるスノッブな会話、そしてそれに主人公が辟易する様子は、かつての『アニー・ホール』のよう。ウディ・アレンは変わらないなァ。
相変わらず女優たちが魅力的に撮られているし、年老いてもまったく枯れないアレンには感心する。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アメリカ映画
- 感想投稿日 : 2021年3月9日
- 読了日 : 2021年3月9日
- 本棚登録日 : 2021年3月9日
みんなの感想をみる