本編が140ページ強の薄い冊子のような本だが、中身は濃かった。
GDPと幸福度、主婦の家事労働、そもそもの統計的問題などはGDPの欠点として知られている事実。
本書はGDPの成り立ちを踏まえ、GDPを重要視する態度は経済学、さらに社会が経済に対するそもそもの見方を反映したものだと示唆する。
GDPに代わる指標はないのだけれど、狭い「経済」という視点で社会を見ようとするからであって、国家、社会、人生それぞれの視点が当たり前にあるのだ、と感じた。
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- 感想投稿日 : 2016年5月22日
- 読了日 : 2016年5月22日
- 本棚登録日 : 2016年5月22日
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