夢の樹が接げたなら (ハヤカワ文庫 JA モ 1-7)

著者 :
  • 早川書房 (2002年3月1日発売)
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本棚登録 : 299
感想 : 28

「星界シリーズ」の作者、森岡浩之 による下記の8編からなる初期SF短編集。

一つのことを極限まで突き詰めた時に何が起きるか、を示す思考実験的な作品を多く含む。

例えば「夢の樹が接げたなら」は、言語の本質について、
例えば「無限のコイン」は、お金の本質について。

「スパイス」の末尾の状況で、テレビ局の責任者の立場に立っていたら、これ以外の選択を取り得ただろうか。取り得ないとすれば、そのようなおぞましい行為を強制するものは、それを許すテレビの技術であろうか、それともそれを好む人間の原罪なのだろうか。

「個人的な理想郷」は、究極的にパーソナライズされたメディアの在り方を示す作品。

夢の樹が接げたなら
普通の子ども
スパイス
無限のコイン
個人的な理想郷
代官
ズーク
夜明けのテロリスト

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: *小説
感想投稿日 : 2019年6月14日
読了日 : 2013年3月7日
本棚登録日 : 2013年3月7日

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