最終章までの290ページが長い冒頭の様に思える程、ラスト7ページに凝縮された物語だった。綺麗にまとめず、絶妙な部分を曖昧にして終わる結末は、まるで筆者から「想像して!」と言われている様だった。
この想像をするのがとても楽しい。ここに書くと恐ろしく長くなってしまうので書かないが、本書には考える材料が随所に散りばめられている。そのヒント達は一つの答えに誘導することがなく、読者の想像力をひたすらに膨らませてくれるのだから面白い。
読み手によってバッドエンドにもなるし、ハッピーエンドにもなりえる。
ちなみに私はまだ楽しく悩んでいます。
読書状況:読み終わった
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米澤穂信
- 感想投稿日 : 2013年3月9日
- 読了日 : 2013年3月6日
- 本棚登録日 : 2013年3月6日
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コメント 2件
kwosaさんのコメント
2013/04/30
TKさんのコメント
2013/04/30