春へ (DARIA BUNKO)

著者 :
  • フロンティアワークス (2012年7月13日発売)
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本棚登録 : 292
感想 : 20
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旭(画家)×十希(高校生)
母を幼いころに亡くし、父を亡くしたばかりの十希。
父の想いを伝えるため、父が高校生の頃に書いた手紙を旭に届けに行く。父が「好きかも」しれなかった旭。
何度来るなと言われても会いたくなり、彼への気持ちに気づく十希。旭にとって大事な先輩カップルだった父母の子の立場で我侭とわかっていても通い続ける十希。
絶対に旭は自分を受け入れない。父母の子としてしか見ていない。わかっていても彼を幸せにしたくて、自分を見て欲しくて旭の傍にい続ける。
そして確かにお互いの想いが通じ合ったのに、やはり父母の子である十希は受け入れられることはない。
父母の子だから旭に出会い、一緒にいられたのに、父母の子だから愛し合えない二人の物語。
切ないです。旭がいじめるなよ。と言うのに十希がいじめるとことか超切ない。
じわじわ泣きそうになりつつ読んだけど、号泣するほどではなかったかな・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・ア
感想投稿日 : 2013年5月17日
読了日 : 2013年5月17日
本棚登録日 : 2013年5月15日

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