猿の惑星:創世記(ジェネシス) 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray]

監督 : ルパート・ワイアット 
出演 : ジェームズ・フランコ  フリーダ・ピント  ジョン・リスゴー  アンディ・サーキス 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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本棚登録 : 534
感想 : 133
4

非常に痛快な作品!

10年以上前の、あのティム・バートン&マーク・ウォルバーグ版リメイクを観た人ならわかると思うが、あれを劇場で観た時のがっかり感ったらもう・・・話とかぜ~んぜん覚えてないし・・・失敗したな~っていうトラウマに。
そんなわけでこれも怖くなっちゃって観てませんでしたが、各方面で好評だったので鑑賞。

CGがCGだな~ってとこはあるんだけども、ちゃんと面白かったです。
これはヤクザ映画だ!!そして脱獄ものだ!!
『仁義なき戦い』と『アルカトラズからの脱出』とかそんなのを足した感じ。
そこらへんの面白さがたっぷり詰まった映画。

ほら、人間関係でもよくあるじゃないですか。部活の先輩やら、職場の上司やらさー、「俺が上だぞ!」ってぶってる奴。猿のマウンティング。
でもう、ヤクザの縦社会(つまりそれが仁義)って、それが凝縮されてんのね。「あの人たちは悪い人じゃないんです。笑うときはめっちゃ笑うし、泣くときはめっちゃ泣くんです。ただ、怒るときはめちゃくちゃ怒るから怖いんです」って名言があるぐらい。

この映画はまさに猿だしね(笑)。
なので、そういう観点から観るとすげぇ面白い。
もう、脳内でアテレコしちゃうぐらい。「タマとったれや!おぅ!?」って。

原典の『猿の惑星』はもう、記憶もおぼろげだけど、原典ほど深いテーマはないかもしれません。あの時代は製作者本人たちの思想、そして時代そのものが「ホンモノ」だったから、それ以上の投影は今はできないと思う。
だけども、またひとつ違う方向性を持った良い作品でした。

前日譚ものリメイクも、ここ数年多いですけど
『プロメテウス』よりは断然よかった!!

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: SF・異能
感想投稿日 : 2013年5月7日
本棚登録日 : 2013年5月7日

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