聖女の救済 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年4月10日発売)
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天才物理学者 湯川が改名する人気連作ミステリ第五弾。資産家の男が自宅で毒殺された。容疑者は夫から一方的に離婚を切り出された妻の綾音。しかし、綾音には鉄壁のアリバイがあった。

「理論的には考えられるが、現実にはありえないトリック」

本作はハウダニット(How done it?)の名作。一見すると単純そうな事件であるが、犯行の手口を解き明かすことができない。真相にたどり着くまでの過程がとても面白い。そして、登場人物たちの心理描写には釘付けになりました。

聖女に相応しい結末と「救済」の意味。

驚愕のトリックで世界を揺るがせたこの作品をぜひ、みなさんにも味わって欲しいな、と思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年9月1日
読了日 : 2022年9月1日
本棚登録日 : 2022年8月10日

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