数ある歌舞伎書の中で、團十郎を通して上手にコンパクトにしあげていますね。型や芸談が多い中、誰もふれたくないスキャンダラスを扱っている点は異色です。歌舞伎用語も、ほぼ注釈に頼らず本文ですすめていく姿勢に好感。
江戸の時代背景も少し触れながら、時代を追っているので、文化史としても読めますね。
「世襲」や「家」とは何かを問うたものであるが、弾左衛門や初代の出生を少し扱っているが、考える点は多いですね。
民主主義(実力主義)と世襲(封建主義)を考えるのに参考になる1冊ですね。
芸能の世界では、世襲が理解できる部分があるとするが、果たしてそうなのであろうか。理解できる事柄は、多々あるが、問題もある。
課題がまた一つできました。
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- 感想投稿日 : 2017年2月26日
- 読了日 : 2017年2月26日
- 本棚登録日 : 2017年2月26日
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