獣の奏者 I 闘蛇編

著者 :
  • 講談社 (2006年11月21日発売)
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本棚登録 : 4003
感想 : 515
5

面白いなこれ。 

闘蛇や王獣の全身像についてはいまいちいイメージしにくい。

けど、主人公のエリンの人となりは判りやすい。
始めは母親に甘える少し臆病な女の子って印象。

それまでの人生を劇的に変える出来事の後での印象は全く別。
しっかりと躾をされていて頭も良く、年齢に比べて精神的にかなり大人。
そして、ある特技がある事も発覚。
この特技が後に必ず活きてくるんだろう。
中盤はエリンの知識欲に基づく好奇心旺盛な性格や探求心の強さが顕著に。
そこらの描写にニヤニヤしてしまった。
 
闘蛇に乗って旅するなり戦に出るようになるのかと最初は思ったけどそれは無さげだな。
終盤で今後の人生を決定づけると思われる出来事が。
ここでは今までの経験を踏まえた考え方や観察力がいかんなく発揮される。
それがまた嫌みがなくていいんだよねぇ。

それにしても、エリンって俗にいう人たらしなんじゃないだろうか。

続きが読みたい! とても気になる。
伏線もわかりやすく(と思っているだけかも)、どうやってこれを回収するのかが楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2015年
感想投稿日 : 2015年5月22日
読了日 : 2015年5月22日
本棚登録日 : 2015年5月17日

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