モーパッサン『脂肪の塊・テリア館』新潮文庫
普仏戦争に敗れたフランス。
プロシア軍から逃れる馬車に、「脂肪の塊」と呼ばれる娼婦がいた。
車中、空腹に苦しむブルジョアや尼たちに自らの弁当を快く分け与える。
ところが、一行が訪れた宿に居合わせた敵の士官により、「ある理由」から出発を禁止される…
テンポ良く進み、とても読みやすい。
訳も砕けすぎず堅すぎず、心地よい。
著者がダラダラと持論を展開するでもなく、あからさまに批判するでもなく、登場人物の言動を程よい違和感をもたせて描く皮肉さが好き笑
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年1月10日
- 読了日 : 2016年1月10日
- 本棚登録日 : 2016年1月10日
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