へんな西洋絵画

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  • 講談社 (2018年10月12日発売)
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感想 : 64
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意図して描かれたへんな絵ではなく、真面目に描いたへんな絵を取り上げている。まあ、西洋絵画って、結構へんなのが多いけどね。日本人の感性と違うところが多々ありというところかな。まずは聖母子像の幼子キリスト。変に威厳を出そうとして、おっさんみたいになったり、エロ顔だったり、怖かったり、薄笑いしてたり、最高に面白い。聖母子以外の子どもだって、変なのが多い。単に、子どもを描くのが下手っていう人もいるけど。次に、ロマネスク絵画の古拙なおかしさ。そして、画家が想像やまた聞きだけで描いたすんばらしい生き物。遠近法無視の人物。無茶苦茶描かれているものが多かったり、偏執狂的に細かかったり。うわあ、って叫んでしまうよ。題材が変なやつ、最後に自画像。いやはやと言いながら、堪能してしまった。西洋絵画って尽きせぬ魅力が満載だよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 美術書 
感想投稿日 : 2019年8月23日
読了日 : 2019年8月23日
本棚登録日 : 2019年8月23日

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