勝手にふるえてろ (文春文庫 わ 17-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年8月3日発売)
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本棚登録 : 7818
感想 : 738
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恋愛小説?違うよな。昔の片思いの彼のことを妄想ぽく思い続けている主人公。現実につき合っている男とどう折り合いをつけていく?うーん、身もふたもないなあ。とにかく大人しい若い女性の心理を細かく述べるのが主眼?分からんなあ。解説の辛酸なめ子さんは、「主人公のヨシカがニ彼のことを好きになったらダメ」と言う。ニ彼は手に入れたものには関心がなくなってしまうから。脳内二股を続けたほうがいいとか。うわあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年11月29日
読了日 : 2022年11月29日
本棚登録日 : 2022年11月29日

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コメント 2件

しずくさんのコメント
2022/11/29

goya626さん、もう一度振り返る機会を下さってありがとうございました。
原作は読んでいないのですが、映画化されてヨシカ役を松岡茉優さんが演じているのを観ました。印象に残る作品だったので、4年前でおぼろげな記憶をたどりながらレビューを引き出し再読してみると、レビューの最後は次の言葉で締めくくっていました。
『ヨシカは実際は序盤に描かれたように誰とでも話せていたのではなく不器用なヒロインで、あのシーンは願望だったのだと終盤になるに従い分かって来た。ラストで、待ちに待った「勝手にふるえてろ」のセリフが使われる。ヨシカは自分をすべて受け入れてくれるニとやっていこうと決心したのだろう。「勝手にふるえてろ」と言ってニにキスをする。「勝手にふるえてろ!」は二に向けたのではなく、臆病だった自身に言った言葉だったのだ』と・・・。

ラストシーンが鮮やかに蘇ってきました。

goya626さんのコメント
2022/12/01

しずくさん
コメントありがとうございます。
どこまでが現実でどこからが妄想か分からないところがありました。作者もわざとそうしてるんでしょうね。心の内を詳細に本当らしく描く作者の筆力は凄いんだろうな。鬱陶しいと思うところが多々ありながら、最後まで読まされてしまいました。

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