愚者のエンドロール (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2002年7月31日発売)
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感想 : 1112
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『氷菓』の続編。

前作を読まずに本作『愚者のエンドロール』を
読みましたが、最初に各登場人物のキャラクター
紹介が詳しくされていたので前作を知らなくても
スムーズに話に入っていけました。

記憶に新しいうちに『氷菓』を読んで、
キー人物と本作との繋がりと垣間見える
裏事情を確認したくなりました。

自分はライトなミステリーの方が好みなので
少し重いと感じましたが、本格ミステリが
好みの方は各所に挟まれた言葉からもっと
深く楽しめるかもしれません。

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神山高校古典部へ持ち込まれた珍依頼。

メンバーが4人が、それぞれの得意分野を
活かして最善案を探っていく物語。

個性的なメンバーが揃う中、生活信条が
省エネルギーという効率主義の主人公は
ドライというか、無気力気味というか
熱量に欠ける男子校生。

自分に特別な能力や技術はないと自覚して
いながらも、誰かに認められて浮き足だって
しまうところには人間味を感じます。

でも独善的にはなれない点に、主人公の
謙虚さや拭えない自信のなさもみえ隠れして
それもまた人らしい。

何とはなしに見える黒幕の影(少し大袈裟)から
この先のストーリーがあるのか、またどこかで
成長したメンバーに会えるかもしれない期待を
匂わせてくれました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月10日
読了日 : 2023年2月10日
本棚登録日 : 2023年2月10日

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