星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)

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  • 実業之日本社 (2013年10月4日発売)
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夜明けまで
星がひとつほしいとの祈り
寄り道
斉唱
長良川
沈下橋

全7作

女性の人生における分岐点での其々の判断、
その判断よって開けた時間と閉ざされた道。

どれを選べば正しいと決まっていないし、
どれを選んだから間違いでもない。

さまざまな土地の方言が物語に生々しい命を与え、
登場人物が話の中で今も生きて息をしているように
感じさせる。


正解なんてない、だから失敗もない。

星がほしいなら星を求めて進む。

寄り道だって無駄じゃない。

例え一度手放した花でも、
永遠に手にできないわけじゃない。

抱えきれない思いがあるから夜明けを瞼に
焼き付けて踏み出すことも選べる。

声をかぎりに求めて叫ぶこともできる。

本人が望めば、思い出や記憶は悠久に続く
穏やかな川の流れのように絶えることはない。

仮に沈むことがあっても、
じっと耐えて水を受け入れて
時がたち未だ浮き上がればいい。


色んな人の時間を見せていただきました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年9月21日
読了日 : 2021年9月21日
本棚登録日 : 2021年9月10日

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