てっきりポップな作品だと思って観てたら、静かで緩やかな展開のひとつひとつ丁寧に描かれた作品だった。そして、音楽や画面から押し出されるアーティスティックな面が、非常にお洒落な作品でもあった。
キャストが良い。ゲイをカミングアウトし残り少ない余生を謳歌しようとする老人という難しい役を演じたクリストファー・ブラマーはもちろん、虚無感から抜け出せない38歳独身男のダメっぷりを演じたユアンも、実は父との確執を持って人生に疑問を持って生きる女優を演じたメラニー・ローランも、とても良かった。登場人物全員の幸せを願える映画ってのは、良い。
喪失感・虚無感と向き合っていく困難。この作品では無理に人生謳歌するわけではなくて、少しずつ困難と向き合い、人生を少しずつ再生する可能性を教えてくれる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
洋画
- 感想投稿日 : 2013年6月11日
- 読了日 : 2013年6月6日
- 本棚登録日 : 2013年6月11日
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