戴天

著者 :
  • 文藝春秋 (2022年5月10日発売)
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本棚登録 : 142
感想 : 21
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デビュー作の『震雷の人』で松本清張賞を受賞した千葉ともこさんの新作は、玄宗皇帝時代の唐を舞台にした英雄譚だ。
名家の嫡男・崔子龍と幼馴染みの王勇傑、杜夏娘の3人に加え、“天童”と呼ばれる若僧・真智の運命が複雑に絡み合う。玄宗は楊貴妃にうつつを抜かし、権力を握った辺令誠や楊国忠に好きにされている。そんな折、安禄山が挙兵し唐は窮地に陥る。
崔子龍はその名前から三国志の趙雲を連想させ、そんな描写もあるが、むしろ劉備のように優柔不断で苛々する。真智は切れ者だが武力はない。裏切りや絶望の果てに彼らを待つものは……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月10日
読了日 : 2022年6月10日
本棚登録日 : 2022年6月10日

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