読書週間のない人向けの読書勧誘書。初心者が押さえておくべき基本的な心構えと具体的な方法論が載っている。
読むべき本として推奨しているのが、「精神の緊張を伴う読書」である。というのも筆者は「思考力を鍛える」ことを読書の目的として考えているからである。
そんな多少重みのある本を読み進めれば当然だが、わからない箇所に出会うことになる。そこで、筆者は“わからない”を“わかった”にするために「ためる読書」が必要だと説いている。
わからない文章に出くわしても、わからないなりに格闘し、無理そうなら、いったん次の文章へ進みまた読み返してみる。その反復運動を継続して、いつしかわからなさを克服したとき(わかった!)、読書のレベルが一つ上がったことになる。
わからなさをスルーせず、溜めて、摩擦力を昇華させることが緊張感ある読書との向き合い方なのだ。
基本的な心構えではあるが、「ためる読書」は初心者に限らない広く通用する態度であると感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年1月24日
- 読了日 : 2022年1月6日
- 本棚登録日 : 2022年1月6日
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