かんなぎ (3) (REX COMICS)

著者 :
  • 一迅社 (2007年8月9日発売)
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感想 : 13
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原作のロケ地は三重県志摩市の波切神社とその周囲。何故、三重県志摩市かは1巻目のレビューを参照こと。

第13幕は、国引き神話の話がモデル。仁(大国主)と大鉄(八束水臣津命)の関係。土地を作った物と、出雲の国を作った関係。
第14幕は、大己貴神(仁)の家族関係がモデル。八上比売(つぐみ)、大己貴神の本妻(ナギ)、多岐都比売(ざんげちゃん+白亜)の争奪戦。多岐都比売も大己貴神の妻になる夫婦関係は度会神道独得の物でもある。
幕間はかなりネタバレ。貴子がアメノウズメの本性を出す。木村貴子の名前は地元で撮影された映画、逆境ナインの主題歌を歌った歌手の岡村孝子のパロディ。ハロー大豆の歌はアニメでも使用されているが、その時の作曲者が「どっこい大作」である。
「どっこい大作」は相撲ドラマでもあるが、放送年に全国中学生相撲選手権大会で優勝した中学校が、原作の地元にある波切中学校でもある。
第15幕は特に進展なし。繋ぎの様な回。仁はヒンドゥ教ではシヴァに相当する荒ぶる神でもある。それになぞらえているのかもしれない。
第16幕は根の国の話がチラホラ出てくる。大山祗神(上森シゲ)が登場する。
第17幕は大己貴神(仁)の本性が出てくる回。
第18幕はナギの三穂津比売の話(三保の松原の話)と、つぐみの八上比売の家出話がモデル。

表紙のつぐみの目が赤い事には意味があり、モデルは因幡の白兎(八上姫)である。作者のホームページでは時々、つぐみに兎の恰好をさせている。つぐみの名前は、因幡を青葉に替え、「亜美」の誤変換が「つぐみ」。亜美はセーラームーンSに登場する水野亜美のパロディ。このパロディを引き継いだのが、スタードライバー輝きのタクトのヨウ・ミズノ。
さらに、うさぎのモデルを流用したのが、ARIAのアリス・キャロル。ルイスキャロルの代表的なキャラクタのパロディでもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年7月12日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年7月11日

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