米澤穂信作品としてはなんとなく王道的な作品かなぁと思った。主人公のおれきほうたろうの後悔(でいいんやろかと思わなくもないけど)というようなあまり多くは描かれない状況が、彼を高校生たらしめているような気がする一方、高校生の悩みにするには酷なものである気もする。
ある意味、都合良くお姉さんが絡んできちゃうわけだが、主たる登場人物たちは、基本的には「普通の高校生」でなければならない。そうでなければ4人の登場人物たちの重みのバランスが崩れてしまう。作者の別作品で高校生がでてくるもののことを想定すると、そのあたりが明らかに違う。そういうことを考えると、お姉さんは必要な存在なんだろうなぁ。
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- 感想投稿日 : 2017年3月7日
- 読了日 : 2022年2月25日
- 本棚登録日 : 2017年3月7日
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