愚者のエンドロール (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2002年7月31日発売)
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本棚登録 : 13333
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米澤穂信作品としてはなんとなく王道的な作品かなぁと思った。主人公のおれきほうたろうの後悔(でいいんやろかと思わなくもないけど)というようなあまり多くは描かれない状況が、彼を高校生たらしめているような気がする一方、高校生の悩みにするには酷なものである気もする。

ある意味、都合良くお姉さんが絡んできちゃうわけだが、主たる登場人物たちは、基本的には「普通の高校生」でなければならない。そうでなければ4人の登場人物たちの重みのバランスが崩れてしまう。作者の別作品で高校生がでてくるもののことを想定すると、そのあたりが明らかに違う。そういうことを考えると、お姉さんは必要な存在なんだろうなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年3月7日
読了日 : 2022年2月25日
本棚登録日 : 2017年3月7日

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