戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! (ビジネス・経済)

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版 (2014年9月11日発売)
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本書は、新町さくらという女性が、とあるきっかけで入社したコーヒー会社を舞台にした作品である。セブンイレブンやマクドナルドなどのコーヒー販売を例に出しながら、ドリームコーヒーのサクセスストーリーをビジネス戦略の視点から書かれた一冊である。
従来提供していた価値に『何を加え(足し算)』『何を捨てて(引き算)』『何を増やし』『何を減らす』かを明確にしなければならない p43からの引用
すべてのものを手に入れようとするのは難しい。それなら、何のために価値を高めるのかを明確にし、その為には何にこだわりを持って力を入れるか、こだわりを捨てる部分はどこなのかなどの戦略を明確にしておくことが大切である。ただ価値を高めようとするのではなく、目的を明確にし、その為には何をするか、もしくはしないかの取捨選択をしなければならない。自分の仕事に置き換えて考えると、目の前の子どもたちに何が必要なのか、その為には何が必要なのかを考え、日々の関わりを深めることである。
「会社は金儲けのためにあるのではない。社会貢献するためにある。利益は、社会貢献するための手段だ。(略)」p196からの引用
綺麗事のように聞こえるかもしれないが、会社をその業務を通じて、何を社会に与えるかが重要であるということである。会社は利益をあげるものだと考えられるが、(私自身も考えていたが、…)その利益で社会貢献をして、より良い社会への発展に影響を与えるのが会社ではないだろうか。私自身は私企業ではない。短期的な利益を出すという視点はないが、長期的に考える将来の日本を支える子どもたちに何を与えられるかが重要ではないだろうか。授業が進んでいないなども問題であるが、短期的な課題にこだわらず長期的な視点を持って仕事をしていきたい。
自分自身も大好きなコーヒーを扱った一冊、身近なものから最新のビジネス戦略について書かれているものである。
身近なものから入り、深めていけるような授業をしていきたいものだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年11月1日
読了日 : 2014年11月1日
本棚登録日 : 2014年10月18日

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