はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

  • 岩波書店 (1982年6月7日発売)
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本棚登録 : 10686
感想 : 1000
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好きなYouTuberさん(QのTさん)が、この本がきっかけで読書を好きになった!と熱弁されていたので、読まずにはいられませんでした。
本屋の児童書コーナーに入るのはとても新鮮で、思い出深い絵本なんかも沢山あり、かなり興奮してしまいました。初めて、"エモい"という感情が分かったかもしれません(笑)

家庭や学校で孤独を感じ、現実から逃げ出したい気持ちを抱えていた少年・バスチアンが、とある物語を読み進めていくうちに、その本の世界へと入り込んでしまいます。
この本の世界、ファンタージエンという世界なんですが、この世界観がまた本当に素晴らしいです(私の語彙力では表しきれない)。

例えば、
青銅の鐘のような声を持ち、真珠貝色の鱗が美しい幸いの龍フッフールや、
色の砂漠、ゴアプの変化に合わせて、自身の体の色も変化するグラオーグラマーンというライオン。
銀以外のものをみな溶かしてしまうという湖、ムーフー。その湖のまん中には銀の都アマルガントがあり、家や舟など、全てが銀から作られている様は、訪れる人をうっとりさせる…。

このように本書には、想像すらしたこともないような生き物、植物、風景、建築物などが数えきれないほどたくさん登場します。

この本自体が、
「読んでいる本のなかへ入ってしまう物語」
なのですが、
私自身も、バスチアンと共に壮大なファンタジーの世界に入り込んでしまったかのような感覚に陥り、次はどんな冒険が待っているのかとワクワクさせられました。

いくつになっても、こんなにワクワク感を与えてくれる物語に出会えるということが、とても幸せだなぁと思います。
本を読むって、最高の娯楽ですよね。
もっともっと本が読みたい!と思わせてくれました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年11月25日
読了日 : 2022年11月22日
本棚登録日 : 2022年11月22日

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