四月、不浄の塔の下で二人は

著者 :
  • 中央公論新社 (2013年9月21日発売)
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本棚登録 : 84
感想 : 14
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世俗から隔離された禁欲を貫く新興宗教団体で生まれ育った人が本当の世界に触れた時、どのように感じるのか。

帯にあるようなラブストーリーを期待すると少し違うかもしれない。
しかし、異国からやってくる程度では比べ物にならない文化や価値観の違い、そしてそれに起因する主人公の葛藤と心境の変化が巧みに描かれている。

少し視点を変えるだけで、斯くもこの世界が美しいものと思えることか!

今の日常が色を欠いたつまらないものに感じる人に是非読んでみて欲しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年1月29日
読了日 : 2014年1月29日
本棚登録日 : 2014年1月29日

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