若き小澤征爾が、日の丸つきスクーターを携えてヨーロッパへ向かい、指揮者コンクールに優勝、アメリカで成功するまでの自伝。「天は二物を与えず」とはよく言ったもので、小澤氏は決して文章が上手いわけではないのですが、面白い体験談と率直な文章は読む人をぐいぐい引き込んでいく魅力があります。ヨーロッパに住んでいるだけに、かなりリアルに思い浮かべることの出来る描写もあり、それ故に笑いが止まらなくなった箇所もありました^^; 今や一流指揮者の階段を登りつめた小澤氏の、小気味よい裏話集といっていいでしょう。
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音楽
- 感想投稿日 : 2005年7月21日
- 本棚登録日 : 2005年7月21日
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