その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫 よ 31-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年11月9日発売)
3.49
  • (29)
  • (120)
  • (144)
  • (17)
  • (4)
本棚登録 : 999
感想 : 104
4

紅雲町珈琲屋こよみ第2弾。
新しい出会い、再会や別れ、商売敵に詐欺まがいの不動産売買など周りで起こったことに草さんは心を砕きます。高齢なのもあってか必要以上に距離を縮めない間を感じます。もちろん会話にも。
人は幸せそうに見えても心のなかにどんな闇や悲しみが潜んでいるのかはわからない。草さんは自身の喪失は痛々しいし、その記憶ゆえに他人に心を寄せてしまうのでしょうか。
「箪笥に入りきるお話」奥ゆかしくてよい言葉です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年10月21日
読了日 : 2018年10月21日
本棚登録日 : 2018年10月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする