電通とリクルート (新潮新書 398)

著者 :
  • 新潮社 (2010年12月1日発売)
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筆者は広告を「発散志向広告」と「収束志向広告」とに区分し、前者は電通が主に扱ってきたもの、後者はリクルートが扱ってきたものであるとして、両社を分析している。発散志向広告が対象とするのは日用品など消費者が複数購入するもので、収束志向広告は、就職先や住宅など消費者が選択肢の中から選択するものである。私が筆者の分析から理解したところでは、いずれの広告も近年、勢いがないのは、インターネットの普及により、個々の消費者が直接、商品などに関する情報を集め、自分が購入するものを判断できるようになったからである。広告が消費者に対する影響力が低下しているのであろう。

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感想投稿日 : 2018年11月25日
読了日 : 2011年4月6日
本棚登録日 : 2018年11月25日

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