百物語 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1995年11月30日発売)
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本棚登録 : 1094
感想 : 155
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本の在庫確認をしてくださった書店員の方がテンション高く仰るには、著者は江戸研究家の方らしいです。
新潮文庫が出してるし文庫本サイズなのに中身が漫画だと知った時テンション俄かに下がりましたが(文字が好き)
凄く良かった!!
当時の不思議な話を99本集めた本。怖い話だけでもなかったです。怖い話も現代ホラーと違って、明確な原因やら因果やらがないことが多い。ただそういうものとして、生活の近くに根付いていたのが身近に感じられる気がする本
桜の嫌いな旦那の話が大好きでした。桜の季節は引きこもって過ごす、使用人が桜餅を食べて香りをつけて帰ると怒る。ある日の集まりで彼が卒倒し、皆で理由を探ったら、1人桜の模様の入った懐紙を持っていた人がいたせいだった、と。
関係ないですが、この本探して下さった店員のお兄さんによく、本の在庫確認や取り寄せお願いしてたんですが、いつも淡々と静かに事務会話だけをしてたもので。
店員さんに著者名のメモ見せたら、途端に笑顔で色々話したり語ったりしてくださって驚きました。書店の仕事楽しそうだなと思った瞬間

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年4月30日
読了日 : 2015年4月27日
本棚登録日 : 2015年4月27日

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