赤猫異聞 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2014年12月22日発売)
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本棚登録 : 539
感想 : 54
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赤猫によって解き放たれた三人の囚人がその後どんな行動を取りどう生きたか。一度は負け組となった人々の、筋を通し仁義を通して生きる姿は見ていて胸がすく思いがします。同時に牢屋同心の武士としての生きざまには心打たれました。
全編が登場人物の回想という形で綴られていますが、徳川の時代から明治となった世の中の変化を語るそれぞれの口ぶりには随所に江戸っ子の皮肉が感じられ、それもとても面白く興味深い視点でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2015年3月19日
読了日 : 2015年3月18日
本棚登録日 : 2015年1月28日

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