赤猫によって解き放たれた三人の囚人がその後どんな行動を取りどう生きたか。一度は負け組となった人々の、筋を通し仁義を通して生きる姿は見ていて胸がすく思いがします。同時に牢屋同心の武士としての生きざまには心打たれました。
全編が登場人物の回想という形で綴られていますが、徳川の時代から明治となった世の中の変化を語るそれぞれの口ぶりには随所に江戸っ子の皮肉が感じられ、それもとても面白く興味深い視点でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史小説
- 感想投稿日 : 2015年3月19日
- 読了日 : 2015年3月18日
- 本棚登録日 : 2015年1月28日
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