心中天浦島 (ハヤカワ文庫 JA 145)

著者 :
  • 早川書房 (1981年11月1日発売)
3.17
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本棚登録 : 31
感想 : 2
3

「遥かな草原に」
「ただひとたびの」
「優しい接触」
「心中天浦島」
「ステファンの六つ子」
「黒い明日」


「遥かな草原に」
異星で出会った問答無用で可愛いランブラーマウスという生物。個々人を分けて認識し、執着する人間のあり様を描く。

「ただひとたびの」
惑星への流刑というと、いくつか作品が思い浮かぶ。こちらはファーストコンタクトものをプラス。

「優しい接触」
姿は似ていてもお互いに殺し合い、別々の惑星で住む二つの種族が、たった二人で出会ってからの交流。収録作のなかでは一番好きかな。SF設定を、描きたいものにとても効果的に利用している。

「心中天浦島」
地上人と宇宙船乗組員とのギャップ。

「ステファンの六つ子」
ティプトリーに少し似た感じのあったなーと。こういう物語の始まりを描いた作品の読後感は好き。

「黒い明日」
「心中天浦島」の関係も、ジェネレーションギャップが拡大したもののように思えたが、こちらはそれの理由を恐ろしい解釈に。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年9月17日
読了日 : 2013年9月13日
本棚登録日 : 2013年9月13日

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