おやすみなさい、また明日 (キャラ文庫 な 2-3)

著者 :
  • 徳間書店 (2014年1月25日発売)
4.22
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本棚登録 : 904
感想 : 66
5

ああ~、これ良かったです・・・!
レビューやあらすじを事前に読まない方がいいというアドバイスのもとに読みました。大正解。
もし未読の方がいたら何も読まないで読む方が楽しめると思います。
つぐみの心の傷をいやした朔太郎が実はもっと心に闇を抱えています。決して自分の気持ちを押し付けることなく何年も朔太郎のことを思いやり愛し続けるつぐみはすごいなあと思いました。
朔太郎もつらいよね・・・。でもすべてをそのまま受け入れてくれる相手が見つかって本当に良かったな、と思いました。
あと、個人的にはつぐみの元彼の勝手さにイラついてたので小嶺先生がコテンパンに元彼を叩きのめしてくれてすごくすっきりしました!
エロは最初の方に一回と最後に一回ですが、どっちも受けがすごく気持ちよさそうでなかなか良かったです。
恥ずかしさをこらえて自分で準備する受けっていいよね・・・。
あとがきにBL的には最後のSSはなかった方がいいのかも・・・と書かれていましたが、いやいや、これがあったほうが断然よかったです。
朔太郎視点からのつぐみは何とも優しく魅力的で、幸せで温かい日常が綴られていて、その後の年老いた朔太郎のお話がまた・・・!涙なくしては読めない・・・!
記憶があやふやになったぬるま湯のような世界の中での温かな記憶と現実の悲しみがすごく心に沁みました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL小説
感想投稿日 : 2015年3月29日
読了日 : 2015年3月29日
本棚登録日 : 2015年3月29日

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