夏美のホタル (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2014年8月23日発売)
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本棚登録 : 4068
感想 : 308
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はぁ〜良かった〜本当癒される〜〜
森沢ワールドどっぷりの温かい内容だった。

実体験をもとに構成されたフィクションとのことだが、まさに日本の古き良き夏の情景が瞼に浮かぶような作品。
仏師雲月のプロローグは「おっ、何だなんだ?夏美のホタルだよなぁ?」と頭が?になったが、この雲月の存在によってプラスαの奥深い趣をみせてもらえた。

森沢さん作品でお馴染みの
風鈴の、凛… 凛… で心が弾み、
ヤスばあさんと恵三さんの話口調「〜よぅ」で
『北の国から』の五郎さんを想起して癒され、
「たけ屋」での川遊びにウキウキし、
釣果のテナガエビにウナギに淡麗辛口の冷酒で
すっかりほろ酔い気分
更に、毎日温泉に浸かり放題って、
もう想像するだけで
「幸せ〜♪」の一言に尽きる。

親子の愛と絆がしっかりと描かれた作品で、瞼が何度も熱くなった。季節の移ろいに感じる哀愁ただよう描写など、人と自然が絶妙に合わさり心温かく読み終えた。
読後は、自分の名前が少し変わってみえるかもしれない。

余談だが、慎吾と夏美の結末だけは、夏美の告白からではなく慎吾から先であって欲しかった。後出し感が少し残念だった笑


以下、あとがきが素敵だったので記載

人生は、ひたすら出会いと別れの連続です。
どうせなら、別れがとことん淋しくなるように、出会った人とは親しく付き合っていきたいですし、そのためにも、いつか必ず訪れる別れのときを想いながら、自分の目の前に現れてくれた人との「一瞬のいま」を慈しみたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月14日
読了日 : 2023年12月14日
本棚登録日 : 2023年12月2日

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コメント 2件

ちゃたさんのコメント
2023/12/15

こんばんは。ちゃたと申します。私もこの本にはまりました。癒しというかマイナスイオンで心が一杯になりました。こんな素敵な後書きがあったのですね。読み飛ばしていたのでしょうか、「別れがとことん淋しくなるように」この言葉心に刺さりました。ありがとうございました(^o^)

はなちゃんさんのコメント
2023/12/15

ちゃたさん、こんばんは。
コメントありがとうございます♪
いつもお世話になっております。

そうなんです!森沢さんは、あとがきも素敵で胸に刺さりました。
自分に巡り合う出会いと別れを、こんな風に考えて生きていきたいものですね
(о´∀`о)

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