はぁ〜良かった〜本当癒される〜〜
森沢ワールドどっぷりの温かい内容だった。
実体験をもとに構成されたフィクションとのことだが、まさに日本の古き良き夏の情景が瞼に浮かぶような作品。
仏師雲月のプロローグは「おっ、何だなんだ?夏美のホタルだよなぁ?」と頭が?になったが、この雲月の存在によってプラスαの奥深い趣をみせてもらえた。
森沢さん作品でお馴染みの
風鈴の、凛… 凛… で心が弾み、
ヤスばあさんと恵三さんの話口調「〜よぅ」で
『北の国から』の五郎さんを想起して癒され、
「たけ屋」での川遊びにウキウキし、
釣果のテナガエビにウナギに淡麗辛口の冷酒で
すっかりほろ酔い気分
更に、毎日温泉に浸かり放題って、
もう想像するだけで
「幸せ〜♪」の一言に尽きる。
親子の愛と絆がしっかりと描かれた作品で、瞼が何度も熱くなった。季節の移ろいに感じる哀愁ただよう描写など、人と自然が絶妙に合わさり心温かく読み終えた。
読後は、自分の名前が少し変わってみえるかもしれない。
余談だが、慎吾と夏美の結末だけは、夏美の告白からではなく慎吾から先であって欲しかった。後出し感が少し残念だった笑
以下、あとがきが素敵だったので記載
人生は、ひたすら出会いと別れの連続です。
どうせなら、別れがとことん淋しくなるように、出会った人とは親しく付き合っていきたいですし、そのためにも、いつか必ず訪れる別れのときを想いながら、自分の目の前に現れてくれた人との「一瞬のいま」を慈しみたいと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年12月14日
- 読了日 : 2023年12月14日
- 本棚登録日 : 2023年12月2日
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コメント 2件
ちゃたさんのコメント
2023/12/15
はなちゃんさんのコメント
2023/12/15