逃れの森の魔女

  • ネオテリック (2000年2月1日発売)
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本棚登録 : 249
感想 : 39
5

ヘンゼルとグレーテルに出てくる魔女に焦点を当てたパロディ作品。
とは言っても、ヘンゼルとグレーテルは結構後半にならないと登場しない。
前半〜中盤まで、魔女が普通の産婆として、母として暮らしてきた生活を描き、なぜ、お菓子の家を作ったのか、に説得力を持たす。
後半がヘンゼルとグレーテルの話になるが、その前半や魔女の性格・内面を知った上で読むと、全く違う話になる。
悲劇だけど、美しい女性の話だと感じた。

わたしは死んでいく。
素晴らしい死。
死んでいく。
死んで。
自由に。

最期、魔女は誇りを持って死に、赦されたのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月8日
読了日 : 2021年5月8日
本棚登録日 : 2021年5月8日

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