はじめての言語学 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2004年1月21日発売)
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本棚登録 : 1085
感想 : 108
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 言語学の入口。そもそも言語学は何を扱うのかという大前提から、言語学の歴史、言語学の諸分野が、具体例と共に、ユーモアを交えて分かりやすく書かれている。ここから興味のある分野を深められるように、参考文献も付されている。

 極力専門用語が避けられているので、何もわからない人でも読み通せると思う。反面、もし言語学をかじったことがある人にはちょっともどかしさもあるかもしれないが、用語として何となく入っているものと知識との紐つけができるかもしれない。

 ことばは、時としてとんでもない科学・偏見がまかり通ってしまうことがあるが、そういうものにもしっかり警鐘を鳴らす。
 
 「言語学」を学問として学ぶ人だけでなく、「ことばに興味がある」人に、ぜひ読んでいただきたい1冊。

 色々心に残ることばはあったけどその中でも
「大切なのは似ていることではない。規則正しい対応なのだ」(p.185)という言葉に射抜かれました。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 言語学
感想投稿日 : 2014年3月12日
読了日 : 2014年3月10日
本棚登録日 : 2014年3月10日

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