癒しの手のアルス: 嘘つきたちが駆けていく (コバルト文庫 わ 3-5)

著者 :
  • 集英社 (2003年10月1日発売)
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本棚登録 : 40
感想 : 5

1巻(嘘つきたちが駆けていく)
2巻(銀の遺跡に舞え)
3巻(月の光に凍れよ涙)
4巻(森は全てを呑み込んで)

これは、久々にヒットでした!

どんな怪我も病気も治せる癒しの手を持ったアルスと、アルス曰く従者の相棒アーウィンの珍道中。
アルスは見た目は超絶美少女ですが、中身はただの着道楽の俺様男です(笑)
アーウィンはアルスに迷惑掛けられっぱなしに見えて、実は喜んでついて行ってる犬のよーな子。
二人ともノーマルだけど、それぞれに事情があってお互いとても大事にしている様子にきゅんきゅんします(*´∀`*)

ラブじゃなくても、かけがえのない最上級ライクであれば僕は満足です……!
いやラブに移行していただいても一向に構いませんが!

出てくる人物に嫌いな人がいないのも凄いことです。
隊長は副隊長とお幸せにだし、ウィルなんて私の好みじゃないのに思わず呻くくらいアホ可愛いし(褒め言葉)、サリアもちっ邪魔者かと思いきやなかなか強かな良い子だったし、リシュアさんの愛情は泣けるし、ヴァイーダの天然さん具合も可愛らしいし、メイデンも可哀想だとは思うけど嫌いじゃない。

主人公達は端から見ればあまり恵まれた境遇とは言えず、挫けても仕方ないのに(特にアルス)、それでも日々をなるべく楽しく笑い飛ばして生きていこうとする姿勢に胸を打たれます。嘘つきだけど、優しい嘘は時に真実よりも貴いものなんだなぁ。
二人の、夫婦漫才のような巫山戯た軽い掛け合いが楽しそうでいい。
会話しりとり気づかなかったぜ!(笑)

ストーリーもまだまだ謎が深く、妖精族と人間の諍いの原因も分かってない状態でこれからが楽しみなのです、が!
4巻以降の情報が何処にもないorz
1〜4巻は二年間ほどの間に順調に出版されているというのに、何故2004年12月に4巻が出た後止まっているのですか。作者のHPみたいなのもザッと探してみたけど見つからなかったし、ひょっとしてまた続刊待ちですかorz

ま、待ってやるんだから……!・゚・(ノД`)・゚・

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2009年7月15日
本棚登録日 : 2009年7月15日

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