痴漢冤罪の被害を受け、無罪判決が出るまでの法廷での戦いを本人と弁護士が語ったドキュメンタリー。
痴漢冤罪は、映画「それでもボクはやってない」が公開されるなど一時話題になった。
警察のでたらめさは以前から広く知られているが、その後「厚労省証明書偽造事件」での証拠捏造などで、検察も全くあてにならないことが明らかになった。
立法・行政のダメっぷりに加え、司法もごらんの有様である。
本自体は冤罪という落とし穴に嵌められた一小市民(作者の方、ごめんなさい。でも、そうですよね)の右往左往するさま、そして会社を首になって転落していくさまがリアルで、背筋が寒くなる。誰にとっても明日は我が身、かもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2012年4月22日
- 読了日 : 2012年4月22日
- 本棚登録日 : 2007年11月22日
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