知床に生きる: 大船頭・大瀬初三郎とオホーツクの海 (新潮新書 144)

著者 :
  • 新潮社 (2005年11月1日発売)
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本棚登録 : 25
感想 : 5
4

2011.12.12 開始
2012.12.16 読了

とても静かな筆致だが根底に流れる熱く、力強い信念。そんなものを感じさせてくれたような気がする。
派手さはまったくないし、起伏がほとんどないだけにおもしくないと感じる人はきっと多いと思うけれど、自分にとっては面白い本であった。

大番頭・大瀬氏こそが、静かだけれど熱い気持ちで信念を持っているという人物であるから、それを表すためにはこのような描写がいちばんだと立松氏は判断したのではなかろうか。

立松氏の作品は初めてだったけれども、好印象でした。
小説は小説でまた別の印象なんだろうけども。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2011年12月13日
読了日 : 2011年12月16日
本棚登録日 : 2011年12月13日

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