ある島の可能性

  • 角川書店 (2007年2月28日発売)
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本棚登録 : 310
感想 : 23

醒めた視点の主人公からみた世界の話。それと遺伝子工学の産物であるネオヒューマンからの人類の世界の話でもある。設定的によくわからないが次第に全貌がわかってくる構成になっている。視点に突っ込み反発し同情していくのを要求される、思想を読む小説。やはりテーマは「愛」『素粒子』には及ばないなと読んでいて思ったが終わりごろになってああこれは別の凄いものを見せているなと感じた。SF小説というよりは、仕掛けや概念をSFから借りただけで、これは文学だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年9月13日
読了日 : 2012年9月13日
本棚登録日 : 2012年8月9日

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