布に関する本でありながら
人間との関わりを中心にした研究は少ないだろう
歴史を動かしてきた物質経済と物流の中での
布の役割は文化におさまれず
文明に政治や戦争に関与し計り知れないものがある
この本ではマハトマ・ガンディーを例にして
メディアとしての布を語り
手仕事が人間が集うことへの大きな媒体となる一方で
工業化がもたらす人間関係の破壊と盲目性を語り
最後に時代の流れに翻弄されながらも引き継がれた
ニホンの織物紀行で締めくくっている
布の保護性・皮膚感・透視性・装飾性・代弁性・閉鎖性・
神秘性・媒体性などの機能を通して人間そのものを描いている
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年4月12日
- 読了日 : 2015年4月12日
- 本棚登録日 : 2015年4月12日
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