お茶のある暮らし

著者 :
  • 草思社 (1993年11月1日発売)
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感想 : 6
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政治学を修めながら堺の「つぼ市製茶本舗」を引き継ぐ著者
台湾中国にとどまらず世界中を駆け回り
お茶の研究に余念のない著者
他に「中国茶の魅力」がある

コーヒーからコーラまで飲み物は様々あれど
お茶という葉っぱからの抽出物ほどに
安心して喉も身も心も潤せるものはないだろう

言ってみれば恋と愛の違いのような
クスリや栄養素と家庭料理やお弁当の違い
豪華な料亭の料理とお茶漬けの違い

緑茶に烏龍茶に紅茶に
あるいは緑・白・赤・黒・青茶など製法での色の違い
あるいは葉を食べるものと
葉を粉にして溶かしこんだお湯を飲むものと
葉を煎じて飲むものなどの摂り方の違いがある

『茶は見るもおにあらず、飲むものなり」と
著者は利休による自然体が好きで
織部などの社会性が嫌いのようだ

目に訴える茶の他に香りを楽しむ茶と味を楽しむ茶がある
発光の少ない白茶や緑茶は味がいいし
発酵された烏龍茶や紅茶は香りが良い

コレを呼んで一つ疑問が残った
茶の木が朝霞を好むと言わながら
茶葉が水を嫌うということの関係がわからない

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 紹介モノ
感想投稿日 : 2013年1月1日
読了日 : 2013年1月1日
本棚登録日 : 2013年1月1日

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