魂にメスはいらない ユング心理学講義 (講談社+α文庫)

  • 講談社 (1993年9月7日発売)
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本棚登録 : 729
感想 : 49

もう5月くらいに読み終わってるだろう本・・・
いろいろ忙しくて感想アップが遅れております(苦笑)

河合氏、谷川氏の対談のような形で進んでいく本です
お二人とも似た考えの持ち主なのか、途中「これはどちらが言ってるの?」となるほど(笑)
一回読んだだけじゃ、なかなか理解は難しいですわ

今回、付箋が付いているところを抜き出してみると・・・

・心理療法家として患者に向ける理論の刃は、とりもなおさず治療家自身に対しても向けれていることを
 しばしば強調します(p3)

・治療者となる者は自分を知ることが大事だから、みずから分析を受けなければならないと書いてあった
 わけです(p26)

・治るときは誰しも苦しい歩みを続けるのだから、そこに付き添う人があることは測り知れない大きい
 意味を持つのです(p67)

・その人の隠されている自己治癒力というんですか、いわばそれに対して大変な敬意を表しているんですね(p68)

・自己というのは自分のものであって、なおかつ開かれているものでしょう。ある一人の心の中に自己治癒の働きが
 生じるということは、周囲の人にも何らかの変化が生じているわけです。つまり一人だけが変わるということは
 あり得ないので、家族が変わる、先生が変わる、あるいはクラス全体が変わるというようなっことが実際に
 起こってくる(p239)

・ぼくはそういうネガティブな感情も、あるものはあるとして率直に受け入れる方が、全体としての
 インテグレーションがうまくいくんじゃないかと思っているんです。だからネガティブなものもポジティブな
 ものも同時に働かせながら、どう全体として統合するかが問題なんじゃないでしょうか(p244)

・ぼくは心理療法を学ぶ学生によく言うんです、どんなにおもしろくないことからでもおもろいことを見つけだす
 才能がわれわれには要ると。ぼくらが会う患者は、いつまで経っても一進一退の症状のまま一年以上もほとんど
 変化がないという人が多いでしょう・・・中略・・・そういうふうに、ぼくは自分の心を生きたものにすると
 いうのをしょっちゅうしています(p304)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年8月14日
読了日 : 2014年8月14日
本棚登録日 : 2014年8月14日

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