今まで文庫で出た中で唯一読んでいない塩野さんの作品。
確かに文章は若い。けれども、その後に海の都の物語とかマキャベリとかを書くことになるのがよくわかる。
女性を描けば必然的にその時代に生きた男性を描くことになるというのが印象に残った。
ただ、カテリーナ・コルネールの話は、もはや女性の話というよりヴェネツィアの話という印象(この時からすでに海の都の構想はできつつあったのでは、と思わせる)。
女性の話として読むよりも、本当にその女性の周りの時代の話というところかな。彼女らしい作品だと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2012年9月14日
- 読了日 : 2012年9月14日
- 本棚登録日 : 2012年9月14日
みんなの感想をみる