デッドライン決断術-ムダな仕事はネグれ! (祥伝社新書 175)

著者 :
  • 祥伝社 (2009年9月29日発売)
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感想 : 22
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「こんな世の中は間違っている」などと文句を言って古い手法にしがみついているのは、吹き荒れる嵐に「こんな天候は間違っている」と難癖をつけるのと同じで何も得られない。

タイトルだけからは伝わらないけれど、内容は吉越 浩一郎お得意の「時間術」。
そもそもはじめから「残業すれば終わる」という意識でいるから、日本のホワイトカラー層の仕事効率は悪い。はじめから「残業できない」という意識で取り組めば、もっと集中力が上がるのに、というもの。
「残業して職場外俳諧していても、そっちの方が『仕事している』と評価される世の中だからなぁ」と思ってしまっては、書き出しのコメントと同じで何も得られないものなのだろうが。。。

タイトルの「決断」については「結論に至るプロセスを社内で共有化する事によって鍛えられるようになる」とのこと。
上層部の会議で決まった結論だけを舌に伝える会社は、結論に対する微調整を行う判断ができない。吉越さん曰く「最悪」のパターン。超わかる!

「完成度を高めようとすると判断が遅れる」というのも納得。
遅れた判断は次行程をバッファにするから、結局現場の人間が苦労するのよね…。

毎回毎回、目からウロコが止まりません…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時間管理
感想投稿日 : 2012年7月12日
読了日 : 2012年7月12日
本棚登録日 : 2012年7月12日

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