江戸時代、商家の一人娘のお八重。少女のお八重が恋を知り、大人になっていく成長物語。
江戸を騒がせる強盗の事件も絡み、捕物帳としても読める。
お八重が出会う「川獺」が、まあとても良い男。危険を帯びた謎めいた佇まいが魅力的で、少女も恋しちゃうでしょう、それは。
知ってしまったら知らなかった頃には戻れない。それが大人になるということ。と、解説にもあった。
ごく当たり前の少女が、恋を知って、戸惑い、思いだけで動くことはできない身の上で、何を考えてどの道を選びとるか。みずみずしい少女の感情が眩しい。
青春がしんどいタイプなので、あまり感情移入しないように読んだ。
大丈夫な人なら、この作品をもっと楽しめただろうな…。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月12日
- 読了日 : 2022年12月12日
- 本棚登録日 : 2022年12月12日
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