城 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1971年5月4日発売)
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本棚登録 : 2977
感想 : 231
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ひどく長く感じる長編小説だった。主人公Kの不遇さに精神を削られながら最後まで読むが、終わりはもちろん未完であるのですっきりすることなく物語は終わる。しかしそれがこの物語のいい点だ。カフカは世の不条理を書くのがとても上手いと思う。本文中もなんどもげんなりさせられた。この物語が未完であることもカフカは意図していなかっただろうが、人生が完結するものではないものということが表現されているようでいい終わり方だと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年9月2日
読了日 : 2020年9月2日
本棚登録日 : 2020年7月6日

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