紀ノ川 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1964年7月2日発売)
3.82
  • (66)
  • (94)
  • (91)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 824
感想 : 95
5

明治、大正、昭和へと続く、母から子、孫に至るまでの年代記。
有吉版『細雪』のよう。細雪よりはだいぶコンパクトながら、明治のお家騒動にとどまらず、昭和までの時代の移り変わりが書かれているのがすごい。
川の流れのように続いていく命と、変わっていく「家」のあり方を体感することができ、しっかり満足感。
「〜のし」という独特の方言も癖になる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月24日
読了日 : 2024年2月24日
本棚登録日 : 2024年2月24日

みんなの感想をみる

コメント 8件

111108さんのコメント
2024/02/24

ロッキーさん♪

〝年代記〟〝有吉版『細雪』のよう〟〝「〜のし」という独特の方言も癖になる〟
↑これ全て私好みだわぁ、私に向かってレビュー書いてます?という妄想起きるくらい読みたい!
『細雪』は上中下巻でしたが、これは一冊で収まってるのですね。探してきます♪そして読んだら「まああ」に次いで「〜のし」も口癖にします笑

ロッキーさんのコメント
2024/02/25

111108さん、コメントありがとうございます!!

この本読みつつ、この細雪みたいな感じ、111108さん絶対好きだぞ…!と思いました笑
レビュー届いて嬉しいです\( ˆoˆ )/
方言も好みならすごく楽しめると思います!「〜のし」の世界、ぜひ味わってみてください♩

111108さんのコメント
2024/02/25

ロッキーさん♪

絶賛おすすめ作品ということですね!短編集にあった『死んだ家』との違いも味わいたいです♪

ロッキーさんのコメント
2024/02/25

『死んだ家』ほぼそのままじゃんかってシーンがあり、なるほどこういう文脈なんだと思いますよ!お楽しみに〜

111108さんのコメント
2024/04/07

ロッキーさん♪

読みました〜!お薦めありがとうございます!
『細雪』感ありながら、もっと母と娘の確執みたいなのが増長されてるのは有吉佐和子さんならではですかね。私は第二部の母・花と娘・文緒の噛み合わなさがとても面白かったです!

ロッキーさんのコメント
2024/04/07

111108さん

コメントありがとうございます!レビューも読みました〜!
母と娘の確執がしっかり描かれているの、確かに有吉佐和子さんみですね。家への執着の象徴が紀ノ川という解釈も、すごく腑に落ちてなるほどー!と思いました。
花と文緒の噛み合わなさ、面白いですよね。文緒のじゃじゃ馬っぷりが魅力的でもあり、花が気の毒でもあり…。

111108さんのコメント
2024/04/07

ロッキーさん♪
お返事ありがとうございます!
何言ってるかよくわからないレビューも受け止めていただき嬉しいです。有吉佐和子さん本当に引き寄せ力すごいですね。
ロッキーさんはakikobbさんおすすめの『櫛挽道守』さっそく読まれてましたね。私も木内さんを‥と思いましたがその前に、皆さんとお話しした時に出てきた山崎豊子さんの『女系家族』読んでこの本と比べてみようかと思ってます♪

ロッキーさんのコメント
2024/04/08

『櫛挽道守』、良い作品でした!『茗荷谷の猫』もぜひ読みたいと思っています。さっそく読まれてましたね。
山崎豊子さんの『女系家族』もとても気になっています。111108さんの感想楽しみにしています♫♪

ツイートする