さくらももこさんの妊娠から出産までのバタバタと気づきのエッセイ。
妊娠前、基礎体温をつけているか夫に聞かれて「ものすごい速さで自室に走り、机の上に放り出してあるグラフに急いで適当な数値を記入」する序盤のエピソードが、すごくさくらさんらしくて面白かったし、出産に向けて気負い過ぎなくていいんだ、と肩の力が抜けた。
些細なことで「どうせ私なんてこの世にいても秋元康の面白い話より意味がないんだよぅ」と「具体的な事をわめきながら食べかけのサンマの皿を流しに持って行って捨てた」エピソードも、ホルモンによって情緒不安定になるのはみんなあることなんだ、と思わせてくれた。
妊娠したら読み直したいし、夫にも読んでほしい。
一点、さくらさんの夫が、まだ産む気がないさくらさんに急に妊娠情報誌を買ってきて「毎月これらの本を真面目に読むんだよ、わかった?」と言い、自分は「一向に読む気配はなかった」エピソードは、もう少し夫婦の問題として話し合ったり、一緒に考えたりすればいいのに、だから離婚したんじゃないのかと思った(露悪的に書いてるのかもだけど)。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年3月30日
- 読了日 : 2022年3月30日
- 本棚登録日 : 2022年3月30日
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