「夜は若く彼もまた若かった。が、夜の空気は甘いのに、彼の心は苦かった」という稲葉明雄の名訳が素晴らしい。妻と喧嘩し部屋を飛び出したスコットはバーで〈かぼちゃ型の帽子〉を被った女に会う。その女と芝居を観に行き、部屋に戻ると刑事が待っていた。そしてネクタイで絞殺された妻の死体。スコットは殺害容疑で逮捕される。スコットのアリバイを証明できるのはかぼちゃ型の帽子の女だけ。しかし彼女は現れない。スコットに死刑宣告が下る。果たして女は実在するのか?彼女はどこなんだ!と一緒になって探し回る気分。彼女しか自分の無実を証明できる人はいない。この強烈なスリルは衝撃的でした。語るまでもない名作!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年4月9日
- 読了日 : 2021年4月9日
- 本棚登録日 : 2021年4月9日
みんなの感想をみる