からだ (人生をひもとく 日本の古典 第一巻)

  • 岩波書店 (2013年6月19日発売)
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感想 : 2
3

古典作品のアンソロジー本で、各巻テーマがあるが、初回は「からだ」だ。
いきなり枕草子の美坊主話からはじまり、歌舞伎の「鳴神」や、宇治拾遺物語のダイエットエピソード。あと今昔物語集で、精液を食べて妊娠する話が良い。光源氏の、柏木への微笑みの怖さもいいし、チョイスが読んでいて飽きさせない。最後は徒然草の紹介なのだが、兼好法師に、「なかなか本心を明かさない。食えない人である」と久保田淳が冒頭で述べる。酒に対する兼好の「酒はだめだけどいい、でもいいけどだめ。でもいい」みたいな書き方を紹介していて、たしかにはっきりせえやと納得いった。
このシリーズは全部読むつもりだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国の学び
感想投稿日 : 2013年9月6日
読了日 : 2013年9月6日
本棚登録日 : 2013年9月6日

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