人生はあまりにも酷すぎて、手に負えない。踏みにじられ、うまく利用され、身体が潜水服のように重苦しくても、歩く道は罠だらけだ。カウンターの片隅で、酔えずに酔いながらも、ポケットの“死”を触ると、つるりとごつごつした手触りが迎えてくれる。こいつは嵐が吹こうが、ひょっこり晴れようが、狂ってしまってもいつも一緒だ。うっかり左ポケットに、大事なものをいっぱいいれたら、“死”がどれだか判らなくなるかもね。
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- 感想投稿日 : 2014年1月28日
- 読了日 : 2014年1月29日
- 本棚登録日 : 2014年1月28日
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