私にはかっこいいトレンディ俳優というイメージしかなかった著者の、壮絶な幼少期が描かれた本。もっとも当時の著者自身はそのような境遇を壮絶とも悲惨とも思ってなかった模様。このメンタルの強さがその過酷な状況下での著者のサバイバルに貢献したわけである。
上にも記したように、著者はほんとにハンサム、おしゃれ、さわやかを全て兼ね備えた別世界の人だと思っていたわけであるが、本書を読みその「別世界」が違う「別世界」であることがわかり驚愕。でも、悲惨な幼少期の生活から少なくとも普通に暮らせるレベルにまでなれた人って、どのくらいいるんだろう。ほとんどの人は、浮かび上がることもなく沈んだままで、その一生を終え、著者のようとまでは言わなくとも、普通レベルにまで上がってこれる人ってホントに少数なのでは、となんとなく感じて本書読了後も少々考え込んでしまった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2016年10月11日
- 読了日 : 2016年10月11日
- 本棚登録日 : 2016年10月11日
みんなの感想をみる