脳を育てる親の話し方 その一言が、子どもの将来を左右する

  • 青春出版社 (2014年11月8日発売)
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感想 : 8
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教育学者や評論家による、どこか感情的かつ曖昧な教育論ではない。脳科学的見地による、小児科医から見た子育て論。

子どもの扱い方に悩んで手にとったが、大人の自分が読んでもはっとさせられる部分がある。

先取り教育は置き去り教育。
脳をアンバランスに育てるので、学校や教師にはわかりやすい優等生を生み出すが、大人になってから副作用に苦しむ。
脳はいくつになっても成長する、という言葉には救われるが。

子どもの時は子どもしかできない遊びをさせることで、バランス良く脳番地が育つ。机に向かわせる勉強は後からでもできる。

左脳だけが発達すると、言葉の情報しか入らなくなり、目で見て判断力が鈍くなる。

考えるだけで実践しない=脳の成長が止まっている。
脳の出口は思考ではなく行動。わかった、というだけで行動しない子どもは、伸びない。

大声で叱っても効果なし。大事なことは穏やかな、囁き声で。


時間をおいて、また再読したい。
子どもだけじゃなくて、精神的子どもの部下や同僚、配偶者、知人友人をもつ人にも効果があるんじゃないか、と思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学校・教育
感想投稿日 : 2015年6月24日
読了日 : 2015年7月1日
本棚登録日 : 2015年6月24日

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