教育学者や評論家による、どこか感情的かつ曖昧な教育論ではない。脳科学的見地による、小児科医から見た子育て論。
子どもの扱い方に悩んで手にとったが、大人の自分が読んでもはっとさせられる部分がある。
先取り教育は置き去り教育。
脳をアンバランスに育てるので、学校や教師にはわかりやすい優等生を生み出すが、大人になってから副作用に苦しむ。
脳はいくつになっても成長する、という言葉には救われるが。
子どもの時は子どもしかできない遊びをさせることで、バランス良く脳番地が育つ。机に向かわせる勉強は後からでもできる。
左脳だけが発達すると、言葉の情報しか入らなくなり、目で見て判断力が鈍くなる。
考えるだけで実践しない=脳の成長が止まっている。
脳の出口は思考ではなく行動。わかった、というだけで行動しない子どもは、伸びない。
大声で叱っても効果なし。大事なことは穏やかな、囁き声で。
時間をおいて、また再読したい。
子どもだけじゃなくて、精神的子どもの部下や同僚、配偶者、知人友人をもつ人にも効果があるんじゃないか、と思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
学校・教育
- 感想投稿日 : 2015年6月24日
- 読了日 : 2015年7月1日
- 本棚登録日 : 2015年6月24日
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